(14日、第107回全国高校野球選手権滋賀大会2回戦 八日市8―1大津商)
「最後までやり切るぞ」――。大津商の中堅手・山口諒主将(3年)は、センターから内野に向かって声をかけ続けた。
チームは昨秋から「やるのは俺ら」をスローガンに、最後までやり切ることや自主性に重きを置いて練習。昨秋、今春の県大会は初戦敗退だったため、夏の1勝をめざして今大会に臨んだ。
9日の八幡工との初戦では、そのスローガンを体現。山口主将は同点で迎えた九回裏、あわやサヨナラ負けになる打球をダイビングキャッチ。泥だらけになりながら、延長十回タイブレークでの「初勝利」につなげた。
八日市との2回戦。山口主将はこの日も4番に座り、六回に1点をかえす内野ゴロを打った。
チームは七回コールド負けしたが、青山翔哉監督は「最後まで3年生中心にやり切ってくれた。感謝している」。山口主将は「諦めずにやり切れた。後輩はベスト8以上を狙ってほしい」と話した。